選手権大会に向けて(後編)

広岡監督
広岡監督

 広岡監督より選手権大会に向けてコメントをいただきました

 

 選手権大会の初戦が迫ってまいりました。広岡監督をはじめ先生方,コーチの皆さまのご指導の下,部員たちはこの大会で勝ち上がることを目標に,多くの試合をし,課題を見つけ,そして乗り越える努力を重ねてきました。

 選手権大会に向けて,広岡監督よりコメントをいただくことができました。ご一読ください。

 

 (以下は,いただきましたコメントを要約したものです。)

 『このチームはバランスが良く強い。また,精神性に優れ,仲間意識も高い。

 エース羽渕は,親善交流大会,春季大会で2度報徳に勝った実績が強みである。内野はショート日野,外野はセンター堀尾を中心に守備力が高い。羽渕は打たせてアウトを取るピッチングスタイルであり,ディフェンス力は安定している。

 宮崎遠征では,宮崎の強豪校に対して全勝(8戦8勝)するなど,チーム力で強豪校に勝つ一方で春季大会では左投手に苦戦し敗戦した。相手投手とストライクゾーンの相性がはまったこともあるが,工夫が足りなかったことが課題である。また,最近の試合では,チャンスの場面で簡単にストライクを見逃す傾向がある。原点回帰し,チャンスで積極的にストライクヒッティングを徹底してほしい。また,ボールと判断して見送った球がストライクとカウントされた場合でも気持ちに影響することなく振っていってほしい。

 選手権大会では,初戦も大事であるが,3回戦で対戦する可能性が高い甲南高校の左投手は要注意であり,重要な戦いである。また,第二シードの兵庫工業も非常に手強い。ブロックを突破することで勢いに乗っていけるのではないかと思う。』


試合後のミーティングの様子
試合後のミーティングの様子

 「KG野球」と「全員野球」

 

 「全員野球」とは,正選手だけではなく,その他の野球部員全員が心を一つにして試合に臨むこととされています。KG野球部は年間250試合以上の試合を行っています。部員数は120名を超える大所帯ですが,試合数が多いため,出場機会も多くいただけ,試合経験を積むことができます。多くの試合を重ねて,部員たちはたくましく成長しています。KG野球の代名詞でもある「全員野球」について,広岡監督よりお話をいただきました。

 

 (以下は,いただきましたコメントを要約したものです。)

――— 感じる力 —――

 『KG野球部は多くの部員が在籍しているが,練習では皆に機会がある。また,練習試合も同日に複数箇所で試合を組んでいるのも,多くの選手に出場機会を与えるためである。全員にチャンスがあり,切磋琢磨することで全体力の向上につながるとの考えであり,「全員野球」のベースにある。このように複数会場で試合を組むことができるのも顧問の先生,学生コーチが多く在籍しているからである。

 どのような組織であっても,与えられたところで与えられた仕事を行う個の集合体が組織である。実行する力も大事な要素である。

 役割を理解し実行するには,練習において,“やっていることの意味”を理解して取組めているかが重要であり,強制されて取組んでいる練習では効果は低い。

 “どのような場面”で“どのような仕事を”は,「感じる力」が重要である。』


 KG野球の魅力は,「全員野球」= “意思統一によるまとまり,役割を全うする” だと思われます。

 そのベースには,野球環境の充実とともに,部員の主体性を大切にご指導いただくなど,指導者・関係者の皆さまのご尽力,お力添えがございます。また,お話しをお聴きし,KG野球部の先輩方が,社会に出られて多方面で活躍されているのも,このようなご指導,環境の下,野球を通して人間力を培われたからなのだと思いました。

 

 3年生にとりましては,いよいよ高校球児としての最後の夏を迎えます。三坂主将を中心に,チーム一丸となって,実力を発揮し,先輩方から託された“夢”を実現してくれるものと信じています。

 私ども保護者会におきましても,一体となって応援という力で野球部の後押しとなるよう努めてまいります。

 

2018年7月3日

KGcafe担当者